純恋〜ひとつの光〜
「青葉をあんな風にしてしまって…。傷つけたくなかったんだ…」
すると青葉は顔を上げたかと思えば、俺の頬を引っ叩いた。
俺は目を大きく開ける。
護衛も一瞬で俺の側まで近づいてこようとするのを俺は片手で制する。
「バカ! そんなのっ…そんなのっ! 私は傷つけられただなんて一ミリも思ってない!」
「青葉…」
青葉はそう言うとついに泣き出してしまう。
ここじゃ目立つか…
今の俺は護衛も増えて、ただですら目立ってしまう。
「青葉…、場所を変えよう」
「でも子供たちが…」
「大丈夫。ちゃんと見ておく」
世良たちがだけど。
「わかった…ごめんなさい。取り乱して…」
「いや、当たり前だ」
そして場所を変えて黒のフルスモークの黒光りするワゴンに乗り込む。
護衛は外で待機している。
今の俺は昔のように自由ではいられない。
もし青葉がまだ俺を想ってくれていたとしても、子どもたちがいようとも、俺なんかと一緒になったら肩身の狭い思いをさせてしまう。