純恋〜ひとつの光〜
せっかく明るい世界でのびのびと生きているというのに。

「急にごめんな…」

俺はそんな事しか言えない。

やっと会えたというのに。

愛する青葉との間に、奇跡的に二人も子どもを授かったというのに。

もう、俺を取り乱す奴もこの世にいないというのに、なかなかやり直そうと簡単に言えない。

「今はどこに住んでるんだ?」

「今は別な街に…」

そうだよな…

「金は足りてる?」

「何よそれ」

青葉は俺をギロっと睨む。

「いや…援助くらいはしたいし…」

「ふざけないで!」

怒らせたいわけじゃなかったのに。

俺はいつになってもこんなんだ…

「ごめん…」

「謝らないでっ…そんなのが聞きたい訳じゃない…」

青葉は涙を流しながら俺を見つめる。

瞳が揺れ動きまるで俺が本心を口にするのを待っているかのように。

いいのか…?

俺は青葉や子どもから自由を奪っても。

自分に問いただす。

そしてお互い真意を探るようにただジッと見つめ合う。

「耀…」

「俺は…」

あんな風に一方的に突き放しておいて…

せっかく会えたのに、ここで本心を言ってこれ以上嫌われたら…

もう二度と…

どうしたらいい?

俺は一体どうしたら…
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