純恋〜ひとつの光〜
無言のまま時間だけが過ぎていく。

この胸の高鳴りを抑える事が出来ずに、静かな車内に響いて青葉に聞こえてしまわないか心配になる。

「何か言って…」

先に口を開いたのは青葉だった。

何かって…

俺が言いたい事などひとつしかない。

すると青葉は表情を引き締めて俺をまた見る。

それがどこか逞くて、覚悟を決めたようなそんな顔に見えた。

青葉…

こんな俺とまた…いてくれるのか?

俺は青葉の手をそっと取る。

「青葉、愛してる。結婚しよう」

ついに俺は想いをぶつけた。

すると青葉は涙ながらに頷く。

「私も愛してる。昔も今も変わらず」

そう言って微笑んだ。

「青葉っ…」

俺はたまらず青葉を引き寄せ、あの頃のまま変わらない可愛らしい綺麗な唇に食らいつくようにキスをする。

角度を変え舌を絡め、少しの隙間も許さない程に。

久しぶりだとも思わせないような青葉とのキスは、ピタっとパズルがはまったかのようにしっくりとくる。

そんな事で胸が張り裂けそうになる。
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