純恋〜ひとつの光〜
一人の女にこんなにも俺は心を揺さぶられる。
心など失ったかと思っていたのに。
虚無感に陥り空っぽだった俺に注がれていく温もり。
隙間だらけの心が潤っていくように満たされていく。
青葉を抱き上げ俺の上に乗せて強く強く抱きしめた。
もう二度と間違わない。
もう二度と、悲しませない。
そう胸に誓った。
「愛してる…青葉…」
顔を見てしっかりと想いを伝える。
「私もよ…耀…」
「俺が全部間違ってた…」
青葉は首を横に振る。
「もう自分を責めないで…。私はずっと信じてたから」
「青葉っ…」
なんでコイツは…
目頭が熱くなり情けない顔を晒したくなくて青葉をまた抱きしめる。
「煌も光も…、耀に似て私、ちっとも寂しくなかった」
「寂しかったのは俺だけか…」
「ちがっ…」
「ククっ、冗談だよ。ありがとう。産んでくれて。あんなに立派に育ててくれてて、本当に」
「耀っ…」
あんな元気いっぱいな男の子を二人も同時に育ててきたんだ。
そりゃ本当に寂しがってる暇なんて無かったのかもしれない。