純恋〜ひとつの光〜
「五十嵐さん…」

耀はなんで急に別れを告げたのか聞きたくて話しかける。

ここに私を呼んだのも五十嵐さんだったから。

「準備が整いましたらお送りします…」

なのに五十嵐さんはそう言って私と話そうとはせずにまた階段を登って行ってしまった。

五十嵐さんまで…

こうなった途端に急に距離が開いてしまった気がする。

世良さんもなのかな…

もう本当に私と耀は終わってしまったの?

そして何とか震える脚で立ち上がるも、よろめいてしまいまたソファに座ってしまう。

腰が…抜けちゃったようだ…

立てない…
立てないよ、耀っ…

「ふっ…うっ…」

誰もいないこの部屋でまたひとり涙を流す。

「青葉さん」

私はその声にハッとして振り返る。

「世良さん…」

「大丈夫すか?」

いつもの世良さんだ…
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