純恋〜ひとつの光〜
「こ、これは…?」

「……手切れ金す」

え…

私はそれを聞いた瞬間、さっきまでの淡い期待が水に流されていくのを感じた。

ほ、本気なの…?

「こ、こんなの…受け取れません!」

「いらないなら燃やしてください。じゃ…」

そう言い残し世良さんは出て行ってしまった。

こんな大金…

こうまでしても耀は私と別れたいというの?

私は一体何をしてしまったんだろう…

私は回らない頭で必死に思い返す。

でも思い出せば思い出すほどやっぱり耀の言っていた事が信じられない。

俠極会月城組の次期若頭なのはわかる。

わかるけど、私の前ではひとりの心優しい男性だった。

全部それも嘘だったの? 
遊びだっただなんて…

極道の人は遊びの女の借金まで肩代わりするもんなの?

なら何であんなに激しく私を求めるように抱いたの…?
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