純恋〜ひとつの光〜
最初からさよならをするつもりで…?

せめて…
せめて最後に…

最後になるなら…

さよならの前に優しくキスをして欲しかった。

それならきっと…



いや、忘れるなんて無理よ。

私にはそんな事無理だ。

いつまでもこの想いは色褪せない。




そしてもぬけの殻のように正気を失って、毎日耀がひょっこりと帰ってくるのではないかと期待しながら過ごしたある日。

「うっ…」

食欲も失せ、でも帰ってきた耀が痩せ細った私を見て驚かないようにと、それだけが私を突き動かし食事の準備をしていると急な吐き気に襲われてトイレに駆け込んだ。

「ゴホッ…ゴホッ…はぁっ…はぁっ…」

便器に頭を突っ込み、空っぽの胃から出てくるのは胃液だけ。

でも吐いたらケロっと良くなった。
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