純恋〜ひとつの光〜
まさかとは思ったけど…

こんな所で、会う事になるなんて…

「泣きながら若にぶつかられて…。若はすぐにお気づきになられたようです」

立ち止まる私に、スッとどこからか五十嵐さんが隣りにやってきて教えてくれる。

「五十嵐さん…」

「若に似てますね」

見る人が見れば分かるだろう。
本当にそっくりなんだもの。

三人が一緒にいる所をこの目で見て、感極まり涙が溢れそうになる。

騒がしい空港の喧騒など耳に届かない程、その光景は夢にも見た感動的な瞬間で。

それはずっと待ち望んでいた瞬間だった。

子供たちを世良さんと組員に預け二人で話をする。

久しぶりに見た耀は、大人の魅力が更に加わり一段と魅惑的なオーラと妖艶な雰囲気に拍車をかけていた。

でもどこか気まずそう。

偶然が引き起こしたこの再会を喜んでいるのは私だけなのかと思ってしまう。
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