純恋〜ひとつの光〜
「好きな女性!?」

「ええ。そっか、青葉さんは知らないか」

彼は私の名前を言った。

「なんで私の名前…」

「ガーベラの花束」

え?

「ガーベラって…まさか…」

「あれ、俺の部下」

俺の部下だぁ?
あのロン毛が?

嘘でしょ!?

「俺が頼んで買いに行ってもらってたんです」

「え…」

「俺、恥ずかしくて行けなくて」

そう言ってどこか本当に恥ずかしそうに歯に噛む耀くん。

「そ、そうだったの?」

「実は外にいたんですよ俺」

全く知らなかった。

「今日、店に来たのは?」

「ん? 俺の部下がね、青葉さんを見つけたって言うから…。気になっちゃって…。すみませんでした」

「いや、それは別にいいんだけど…」

「呼び捨てで呼んだら怒る?」

耀くんは少しだけかがんで超絶綺麗な顔を寄せてきた。

なんなのこの人!

不覚にもその妖艶な微笑みにドキっとしてしまう。
< 26 / 251 >

この作品をシェア

pagetop