純恋〜ひとつの光〜
「青葉? おい! 青葉!」

どのくらいそうしていたのか、朦朧とする意識の中太一に名前を呼ばれ私は顔を上げる。

「また、殴られたのか…?」

今日顔を殴られたのと、こないだ殴られて出来た身体中にあるアザを見て太一は驚愕している。

今日はそれだけじゃなかった…

私は首を横に振る。

そして携帯で撮った情けない姿の父親の写真を見せた。

「…なんだよこれ…」

「…襲われた。家…出てきちゃったっ…」

するとガバッと力一杯抱きしめられる。

「青葉っ…ごめんな? ごめんっ…」

どうして太一が謝るの…

「太一…、上書きして…。気持ち悪いの…」

「え…でも…」

「お願い…太一っ…」

私はついに泣き出してしまう。

「わかった。わかったから。泣くな」

太一は抱きしめながら私の頭を撫でてくれる。

その手が優しくて、私を抱き寄せる腕や胸が逞しくて、私はダムが決壊したようになくじゃくってしまう。
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