純恋〜ひとつの光〜
「よ、耀くん…? ち、近いっ…」

「そう? 俺はもっと近づきたいけど」

「んなっ!?」

なんなのよ!
歳下なのに、歳上みたいに余裕な顔しちゃって。

ていうか本当に25歳なの?

太一なんかよりも全然落ち着いてて…

って、この期に及んでまた太一の事を思い出してしまった。

「青葉さん。まだ、呼び捨てしちゃだめ?」

至近距離で彼に甘えるように言われる。

「だ、だめです!」

「ははっ。残念。わかった、わかった」

そう言って両手を上げて降参みたいなポーズをする耀くん。

本当に謎だ。

こんな厳つい車が迎えにきて、あんな部下を連れていて。

身なりも一流そのものじゃないのよ。

「私、そろそろ帰ろうかな」

「…あの男がいたらどうするんだ?」

「いや、あの感じだと出て行ったと思う」

私が耀くんの車に乗るのを見て、間違いなく沙奈って女を追いかけたと思う。
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