純恋〜ひとつの光〜
「…そうか。もしいたら…」

「大丈夫よ耀くん」

「あの男は…」

そう言えばちゃんと言ってなかった。

「あの人は私の元夫。でももう…他人ね…」

一人だわ…

それに借金は私の名義だ。

彼が出て行ったらそれこそ一人でこの先一生かけて返していかないと。

太一が払ってくれるわけないもの。

そしてその時私は気づいた。

そっか…
私はとっくに太一に何の期待もしていなかったんだと。

ただ、一人になりたくなかっただけだったのかも。

ただの執着心だけ…

現実から目を逸らして逃げ続けていたツケが回って来たのかもしれない。

そう思った。

「青葉さん。連絡先教えて」

でも…

私は迷ってしまう。

だってこれ以上耀くんとの距離が縮まったとして…

迷惑しかかけない自信がある。

「青葉さん。俺のためだと思って。あんなの見た後じゃ、心配で寝られない」

そ、それもそうよね。

そして連絡先を交換して、家まで送ってもらうとやはり太一はいなかった。
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