純恋〜ひとつの光〜
なんてちっぽけなんだろう。

なんてつまらない人生なんだろう。

青葉という名前の通り、私はきっといつまでも未熟で未完成な人生を送るのだろう…

私は青い芽をとっくの昔に摘まれてしまったんだな…

もう新しい若い芽など出ないのに。

辛い…

「うっ…」

まだ私は泣きたりないの?
なんであんな男の為に泣かなきゃいけないの…

今頃太一はあの沙奈という女の家に行ったんでしょ?

私を置いて。

悔しくて虚しくて、私は夜が明けるまで泣き続けた。

明け方ようやく泣き止み、重たい身体を動かして太一の荷物を纏めていく。

こうしてみるとどこもかしこも太一の物ばかりだ。

私の物なんて、ごく僅かだった。

私が太一を変えてしまった…

一枚のエコー写真を見つめまた涙が出てきてしまう。

ごめんね…産んであげられなくて。

どうかあなたは幸せにしてくれる両親の元で生まれてきてね。

写真を抱きしめて、そっとまたしまった。
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