純恋〜ひとつの光〜
「青葉さん、俺の腹に手回してください」

「あ、うん」

すると遠慮がちに回される手。

「それじゃ振り落とされますよ? もっと強く」

そう言って俺は自分の腹に青葉さんの手をグイっと引き寄せ回す。

おのずと背中に伝わる彼女の体温と、柔らかい感触につい口元が緩む。

「行きますね」

走り出せば自分からぎゅっと俺に抱きつく彼女が可愛くて仕方ない。

バイクだと一瞬だったな。
もうついてしまった。

やっぱり歩きで送れば良かったな。

「あ、あの…、耀くん」

バイクから降りて向かい合うように立つ俺を見上げる彼女。

「どうかしましたか?」

何やら落ち着かない様子。

「その…、少しあがっていかない?」

「いいんですか?」

これはラッキーだな。
いや違うか。
やっぱりまだ一人でいたくないだけだろう。

「うん。何もないけど…」

「それじゃ、お邪魔します」
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