純恋〜ひとつの光〜
部屋に入ると、男の荷物がまとめられていた。

整理したのか。

「ちょっと今散らかってて…」

「全然気にしませんよ。それにとても綺麗にされてるじゃないですか」

これは本当だ。

これだけ古い物件でも、とても綺麗に掃除が行き届いていて、彼女がいかにここで頑張って来たかが分かる。

でも彼女はなんだかムスッとしている。

「お酒、飲んでいい?」

「どうぞ、お好きに」

そして冷蔵庫から缶ビールを出しその場で一気に飲み干した。

「ずいぶんと良い飲みっぷりですね」

そして何も言わずに二本目もまた一気飲みする。

「大丈夫ですか?」

「こんなんで酔わないわよ。おばさんだもの」

おばさん関係あるか?

というか、青葉さんは本当に分かってない。
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