純恋〜ひとつの光〜
あの頃は太一もこんなんじゃなかった…
今も見た目は変わらずカッコイイんだろうけど…
太一は結婚してる時、飲食店を始めると言って勝手に私を連帯保証人にしてお金を借りた。
でもうまくいかなくて多額の借金を背負う事になったのだ。
連帯保証人である私が。
私は離婚した今でも借金を返してくれると言った太一を信じて、こうして一緒にいる。
太一は工事現場で働きに出たある日、重機に左足を挟まれる大怪我を負った。
飲食店を失敗して、離婚した直後だった。
彼は心身ともに塞ぎ込み何年も働けなくなった彼を放っておけず私の家でずっと面倒をみてきた。
でもようやく足も治ったし、やっと働けるのか…
「面接受かったんだね。良かった」
「いちいちうるせぇんだよ」
「それじゃ私、明日も早いから」
「はっ! 嫌味かよ」
治らないのは私たちの関係だけだ。
「いろいろ準備するのに金がいる」
「…わかった」
今も見た目は変わらずカッコイイんだろうけど…
太一は結婚してる時、飲食店を始めると言って勝手に私を連帯保証人にしてお金を借りた。
でもうまくいかなくて多額の借金を背負う事になったのだ。
連帯保証人である私が。
私は離婚した今でも借金を返してくれると言った太一を信じて、こうして一緒にいる。
太一は工事現場で働きに出たある日、重機に左足を挟まれる大怪我を負った。
飲食店を失敗して、離婚した直後だった。
彼は心身ともに塞ぎ込み何年も働けなくなった彼を放っておけず私の家でずっと面倒をみてきた。
でもようやく足も治ったし、やっと働けるのか…
「面接受かったんだね。良かった」
「いちいちうるせぇんだよ」
「それじゃ私、明日も早いから」
「はっ! 嫌味かよ」
治らないのは私たちの関係だけだ。
「いろいろ準備するのに金がいる」
「…わかった」