純恋〜ひとつの光〜
なんだ、平気じゃないか。

きっと彼女がくれた言葉やこのガーベラのおかげだ。

俺にとってはこれが御守りだ。

俺は直ぐに枯れる前にと元気なうちに写真に納めた。

「にーに、何してるの?」

げ。
弟が部屋に入って来た。

俺は慌ててカメラを隠す。

「なんだよ、尊(たける)。何しにきた」

「その花なぁに?」

「別に」

すると尊はガーベラの花を手にしたかと思えば、床に投げつけ俺の目の前で踏み潰した。

「やめろ!」

「お前にこんな花、似合わないよ」

とても一年生が言うような言葉じゃない。
行動も。

そして俺は直ぐに踏み潰されたガーベラを拾い上げるも、花びらは全部取れてしまってぐちゃぐちゃにされていた。

「お前…」

この時俺の中で何かが音を立ててブチッと切れた。

「坊! 坊! おやめください!」

そう言って付き人に止められた時には、尊に跨り顔はガーベラ以上にぐちゃぐちゃになって腫れ上がって気を失っていた。
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