純恋〜ひとつの光〜
それから俺は仕置き部屋に連れて行かれ、尊の母親に散々鞭を打たれた。

その後も、尊とは一切の接触を禁じられ、何もないのに暇なのか、親父の目を盗んでは母親に鞭を打たれ続けた。

それでも俺は、こっそりと現像したガーベラの写真を眺めては彼女を思い出し前を向いて、厳しい武道も理不尽な鞭打ちにも耐えた。

尊はあんな事があってからすっかり気を塞いだのか、身体も弱くて跡取りなんて誰が見ても無理で、組員も親父もそこは理解していたらしく、俺への風当たりは悪くなかった。

一人を除いては。

月日は流れ、高校に上がって学校から帰ると部屋が荒らされていた。

そしてまさかと思い引き出しを開ければ、ガーベラの写真が無くなっていた。

「クソっ! あのアマ!」

「坊! これは一体…」

その頃付き人は、組員の息子だった五十嵐になっていて、五十嵐は俺の声に慌てて部屋に入ってきた。

「あの女、こればっかりは許さねぇ!」
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