純恋〜ひとつの光〜
「いけません! 親父に何て言うつもりですか!」

「クソっ!」

そして散々俺は部屋で暴れ回って、その足で脇腹にデカデカとガーベラを彫った。

何百回も、何千回も、何万回も見たガーベラの花の写真。

デッサンは得意だったから、かなり忠実に描いたものをそのまま入れてもらった。

あの女が知らないふりを貫いて涼しい顔で親父の隣に座っているのを見て、何度も殺意を覚えた。

流石に高校に入り身体も大きくなって鞭打ちを諦めたのだろう。

そんな矢先の事だった。

でももう大丈夫。

これで俺の一部になった。
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