純恋〜ひとつの光〜


「青葉さん…」

あ…いつもの耀くんの声だ。
優しくて甘い。

そしてそっと頭を大きな手で撫でられる。

なんか気配が…
顔を覗かれてる?

目を閉じていてもなんとなく感じられる視線。

「可愛いな」

そう言って今度はまた私を後ろから抱きしめ、ポンポンと耀くんの手が規則的に優しく動く。

歳上の私を可愛いだなんて…

なのにまるで子供をあやすみたいに。

どうしよう。
どうしよう!

ドキドキが止まらない。

するとしばらくして耀くんがクスッと笑う。


え、何?


「起きてる?」

ど、どうしよう…
ここは正直に…

「寝てる」

「はは。そう…、寝てるのね」

間違った。

「なら…キスしちゃおうかな。寝てるし気付かないよな?」

耀くんはそう言って私の顔の横に手を付いた。

耀くんの息を僅かに顔に感じる。

ち、近い…

絶対今、目を開けたらめちゃくちゃ至近距離に顔がある。

もうバクバクと心臓は暴れ出し息をするのも躊躇ってしまう。
< 96 / 251 >

この作品をシェア

pagetop