獣人姫は公爵家メイド──正体隠して仕えるも、次期公爵の想いには鈍感です
第四章:優しい貴族様からのお誘い
それから3日後、ようやくラビリスゲルに着いた。
私たちの中にはラビリスゲルの学園に留学という形で編入する子もいるので彼らとはここで別れる。彼らはみんなワクワクで学園の方へ去っていく。
一応、王族の推薦状のようなものを渡したから大丈夫だろう。
「姫様、これからどうするおつもりですか?」
別れた直後、リムが心配そうにこちらを向いて呟く。
確かにこの後どうするか考えて無かったわね...。
お金も決して多いわけではないから、無駄遣いは御法度である状態であることをきちんと理解しているようだ。
私も全てを捨ててまでついてきてくれた人達を絶望させるわけにはいかないから、言葉に少々詰まってしまう。
(ちなみに他の人達もあまりお金は持っていないようだった。)
うーん、と私は少々考え込んで言った。
「まずは、宿探しからしましょう。仕事探しは明日よ。」
その提案にみんなが賛成してくれたため、ひとまず宿を探すことにした。
しかし、若干予想していたことに黒猫に泊まらせる宿屋など一つもなかった。
最悪野宿でもしようかなどという考えが頭をよぎる。
(私達獣化できるし、多分大丈夫よね。)
その時、後ろから男性の声がした。
「何かお困りかな?君たち。」
私たちがパッと振り向くと若い男性が立っていた。
整った顔立ちによく目立つ銀髪。
髪型は短髪。
そして、海のような青い目。
服装は、おそらく高いであろう絹のシャツに厚手で宝石のついたコート。
貴族階級の方だわ....。
みんな、貴族に会うとは思っていなかったらしい。
そこでみんなの代表として、また王女の私が事情を説明することにした。
私は震えながら、彼に向かってこう言った。
「わ、私たちはリーフェント王国の者で、今日初めてここにきたんです...。こっ、これから今夜の宿を探そうと思っていて...。それがないならいっそ野宿でもしようかと思って...。実際に私のせいで受け入れるところが見つからなかったから...。」
すると彼は微笑んで言った。
「じゃあ、ひとまずここではなんだから私の家で話そうか。」
追放された身のためもはや断るなど許されない私たちは、彼の乗ってきたお高い馬車に乗り込み、彼の家に向かったのであった。
それより気になるのは、彼がなぜ見ず知らずの者を家に招くのかということだったんだけど...。
そして、なぜ私を…黒猫を嫌わないのかも少々疑問に思った。
もしかして彼の家、使用人が一人もいないのかしら?
だから部屋が沢山あって、困っているところに私達を見つけて、ちょうどいいと思ったのよね。
私たちの中にはラビリスゲルの学園に留学という形で編入する子もいるので彼らとはここで別れる。彼らはみんなワクワクで学園の方へ去っていく。
一応、王族の推薦状のようなものを渡したから大丈夫だろう。
「姫様、これからどうするおつもりですか?」
別れた直後、リムが心配そうにこちらを向いて呟く。
確かにこの後どうするか考えて無かったわね...。
お金も決して多いわけではないから、無駄遣いは御法度である状態であることをきちんと理解しているようだ。
私も全てを捨ててまでついてきてくれた人達を絶望させるわけにはいかないから、言葉に少々詰まってしまう。
(ちなみに他の人達もあまりお金は持っていないようだった。)
うーん、と私は少々考え込んで言った。
「まずは、宿探しからしましょう。仕事探しは明日よ。」
その提案にみんなが賛成してくれたため、ひとまず宿を探すことにした。
しかし、若干予想していたことに黒猫に泊まらせる宿屋など一つもなかった。
最悪野宿でもしようかなどという考えが頭をよぎる。
(私達獣化できるし、多分大丈夫よね。)
その時、後ろから男性の声がした。
「何かお困りかな?君たち。」
私たちがパッと振り向くと若い男性が立っていた。
整った顔立ちによく目立つ銀髪。
髪型は短髪。
そして、海のような青い目。
服装は、おそらく高いであろう絹のシャツに厚手で宝石のついたコート。
貴族階級の方だわ....。
みんな、貴族に会うとは思っていなかったらしい。
そこでみんなの代表として、また王女の私が事情を説明することにした。
私は震えながら、彼に向かってこう言った。
「わ、私たちはリーフェント王国の者で、今日初めてここにきたんです...。こっ、これから今夜の宿を探そうと思っていて...。それがないならいっそ野宿でもしようかと思って...。実際に私のせいで受け入れるところが見つからなかったから...。」
すると彼は微笑んで言った。
「じゃあ、ひとまずここではなんだから私の家で話そうか。」
追放された身のためもはや断るなど許されない私たちは、彼の乗ってきたお高い馬車に乗り込み、彼の家に向かったのであった。
それより気になるのは、彼がなぜ見ず知らずの者を家に招くのかということだったんだけど...。
そして、なぜ私を…黒猫を嫌わないのかも少々疑問に思った。
もしかして彼の家、使用人が一人もいないのかしら?
だから部屋が沢山あって、困っているところに私達を見つけて、ちょうどいいと思ったのよね。