余裕の無い奥田さんは華ちゃんを甘やかす
「きっと明日の朝ごはんになるので大丈夫です。」

「はははっ。そっか。ご飯だけサクッと食べたら送っていくからね!」
久しぶりすぎて、二人で話すのは緊張する!

「少し遅くなっても大丈夫ですよ?」

「いや、まだ未成年の女の子を遅くまでは連れ回さないよ。何処の馬の骨とも分からない男とご飯に行ってるなんてご両親も心配してるでしょ?って、勝手に迎えに来た男がよく言うよな!
本当に、ストーカーとかじゃないから!日が伸びて来たとはいえ女の子だし1人で出歩くのなんて心配でさ!って、俺必死過ぎて気持ち悪くない?」

「気持ち悪くは無いですけど、かなり必死ですね。両親には友達とご飯食べて帰るって言っただけなので奥田さんの事は何も言ってないんで大丈夫ですよ。
それよりも、何処の馬の骨って久しぶりに聞きました!自分のことそんなに言わなくても良いのに。」
思わず、笑ってしまった。そんな事話してるうちに、到着した。

「着いたよ。」

「ありがとうございます。」
< 32 / 39 >

この作品をシェア

pagetop