余裕の無い奥田さんは華ちゃんを甘やかす
着いたのは本当に家の近くの黄色い看板のファミレス。
未成年の女の子って言われた時は、年の差と学生と社会人の違いを感じてショックだったけど、彼はとても真面目な人だなとも思った。
元彼も勝手に迎えに来たりと最後の方はストーカーっぽくなって怖かったけど、この迎えは特に怖いとか気持ち悪いとかは思わなかったから完全に好きになってしまったんだと思う。むしろ、両親が心配するとか1人で歩くのは危ないとか言ってもらえて嬉しかった。
こんなんじゃ、ますます勘違いしちゃいそう!

夕飯時は過ぎているので、お客さんもまばらな店内。
向かい合わせに座ってお互いメニューを決める。

「決まった?何にする?」

「オムライスです。奥田さんは何ですか?」

「オムライスか!いいね!俺は豚カツ定食と絶対外せないたらマヨポテト。」

「分かります!友達と来ると絶対頼みます!」

「まじ?やっぱ、鉄板だよね!じゃ、これとドリンクバー頼んじゃうね。」
ベルを押して頼んでくれた。

料理が来るまでに、色んな話をしたが普段からメッセージのやりとりをしていたからか前回よりもお互いの距離が近くて楽しい。
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