余裕の無い奥田さんは華ちゃんを甘やかす
すると、なぜか笑い始めた奥田さん。

「はなちゃんがピンと来たら逆にビックリなんだけど!
女の子って25歳過ぎるぐらいに周りにチラホラ結婚し出す子が出て来るからその辺からならピンと来るんじゃない?今は学生なんだからそれで当たり前だよ。別に今すぐ結婚したいわけじゃ無いんでしょ?」

「そんなもんですかね?結婚は特に何歳でしたいってのは無いですけど、絶対にしたいです!仕事は結婚しても出来ると思うし。まずは、この人じゃなきゃ!という人と巡り会えるのかが問題ですよね。まず、合コンとか行く所から始めないといけないですね!」

「そんなもん、そんなもん。館長さんの話聞いてから数時間でだいぶ考えすぎてるみたいだけど…合コンなんて行かなくてもまだ若いし余裕でしょ!」

「そうですか?でも、家はローンで建てるから若いうちに買った方が良いし、子供は2人欲しいしと逆算したらそろそろ出会っておいた方が良いのかと…」

「俺の年ぐらいから考えても全然遅く無いんだから、そんなに焦らなくても大丈夫だよ。学生時代を楽しんでからでも余裕だって!」

「そうですよね!ついつい同い年の気分になって、ピンとこなかったくせにバイト中ずっと考えちゃいました。
ちょっと、落ち着きます!飲み物取ってきます。」
< 35 / 39 >

この作品をシェア

pagetop