余裕の無い奥田さんは華ちゃんを甘やかす

「まじか？どこら辺？」

「まず、付き合おうって＂？(ハテナ)＂無いから既に決定事項だし。良いかな？って最終確認ですよね？」

「うん、そうだね。こちらの意図がしっかりと伝わって良かったよ。」
と、爽やかな笑顔の彼。

「そして、その…結婚…前提なんですね。」

「前提というか結婚するんだよ。俺は、ビビッと来たし逃がしてあげられない。チャンスは絶対モノにしたい。
俺が強引ってもう知ってるでしょ？今を逃したら次に会えるタイミング分からないからその間に変な奴に取られたら困るからね。」

「困るって、まったくモテないので心配いりませんよ！
それに、自分で年齢が離れてるからって言ってませんでした？本当に私と付き合って結婚するんですか？」
なんだか、冷静になってきた。

「その決定事項は変わらないね。俺は好きになった人が好きだから年は関係無いからな。もちろんビビッと来たし、華ちゃんも俺の事気に入ってくれてるみたいだったしね。でも、強引な俺も少しは不安になるんだよ。
同じ大学のやつの方が一緒にいられる時間多いしさ、おっさんは仕事があって平日の昼間は中々デート出来ないしさ。」

「全然おっさんじゃ無いですよ！というか、私が奥田さんの事好きなの気づいてたんですか？恥ずかしすぎるんですけど…さっきも結婚したいアピールみたいな事言っちゃうし、も〜本当やだ…。」

「さっきのあれね、可愛かったよね。あれ思い出して、帰ったらビール飲むわ。」