コドカレ。


塾が終わると辺りは真っ暗で、ついた溜め息が夜空に響き返ってきて余計憂鬱になる。
ヒロキ達と別れてチャリにまたぐと家に向かって走り出した。

塾の授業中も、今現在も頭の中は"セックス"や"妊娠"、"子供"の単語でいっぱいだった。日にちが過ぎる程、それで頭の中が支配されていき、日々あの女子高生の事を思い浮かべる事が多くなり、不安で逃げ出したくて仕方がない。

例えば数ヶ月後に……


"あんたの子だよ"

なんて、あの女子高生が家に来たらどうしよう、とか――。

母ちゃんに何て言おう、とか――。

父ちゃんに殴られたりするのかな、とか――。

お金とかどうすればいいんだろう、とか――。

「あ―――!もう!」

頭の中がぐちゃぐちゃして、早くアイツを見つけなきゃと強く思う。
もう家に帰らなくちゃいけない時間なのは分かっている。母ちゃんに余計心配かけちまう。

それでも、アイツがいるかもしれない……。あの女子高生とはじめて出会った場所に行かないと。
俺はチャリをUターンして駅に向かった。



「やっと見つけた!」

そして、1人駅前で歩くあの女子高生を発見する事になる。
このチャンスは逃せないと思い、俺は慌てて口を開いた。



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