コドカレ。



「え、な、何が……?」

俺の返事は弱々しくなる。ヒロキにも何も話していないし知らない筈なのに。


「最近付き合いワリーと思ったらさ」

「べ、別に……」

嘘が苦手な俺の声はひきつる。


「会ってんだろ?」

「だ、だれに…」

声どころか顔もひきつっていると思う。


「あの女子高生」

開いた口が塞がらないというのは正にこの状況。


「な、なんで……」

「近所の公園じゃな」

確かに。なんて納得した俺の肩にヒロキは手を回す。
そしてとんでもない事を口走った。


「本当はどこまで教えて貰った?」

思い出すのは、アヤさんの甘い唇と舌の動き。
この世のモノとは思えない程、柔らかく弾力のある膨らみ。

生温い、アヤさんの中――。


"ほら、気持ちいいでしょ?"

アヤさんはそう言って厭らしく微笑んで俺の上に股がっている。
それだけで、半端ない刺激が俺を襲うのに、彼女はゆっくりと身体を上下に動かした。

痛い程激しい感覚に襲われ、目眩がする程おかしくなりそうな自分自身に。恐怖と快楽を感じた。
俺の上で俺に視線を絡める彼女を、綺麗な悪魔にも感じた瞬間だった。




あの出来事を思い出しただけで俺自身は反応してしまい、前屈みに座りなおす。
ヒロキには全てを見透かされてる様で、一気に顔が赤くなる。





「…………やっちゃった」

そうボソッと呟くと、


「マジで??」

これでもかって程目を見開いたヒロキの声が、廊下まで聞こえそうな位大きく響き渡る。

そんな事態に何人かのクラスメートが、俺等のいるベランダを覗き込んできて、それをヒロキが蹴散らした。




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