コドカレ。



また会話が途切れた。
少ししてから、ヤマトがポツリと話しはじめる。


「アヤさんは土日とか何してんの?」

「ん?バイト」

「何の?」

「スーパーのレジ」

「そーなんだ」

「後は、この間メグ達とナンパされた男の子達と、ご飯食べに行ったかな」

「はぁ?」

「その後カラオケみたいな」

「カラオケ?」

「うん。でもお持ち帰りはされてないよ」

「ないよ、じゃねぇだろ?何やってだよ?」

「何言ってんの?彼氏でも無いくせに。あんた小学生じゃん」

珍しくヤマトがつっかかってきたけど、私がそう言い放つと、ヤマトも戸惑いの表情を隠せない。


「そ、それは……そうだけど」

「だけど?」


「……あ、雨だ」

ヤマトが右手で自分の頬を撫でながらそう言った瞬間、私の頬にもポツリと雨の滴が落ちてくる。

空を見上げれば、今にも雷が鳴りそうな雨雲が広がっている。
ポツリポツリと降り出した雨は強くなり始め、一気に土砂降りと化す。


「ぎゃ、大降り!!」

持っていた鞄を頭の上にのせ、私は走ってコンビニか何処かで雨宿りをしようと思った瞬間


「うち、走ってすぐだから」

「えっ?」

ヤマトの小さな手が私の手をひいて、私とヤマトは一緒に走り出した。


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