コドカレ。
act.8 女子高生とお泊まり




「頭……撫でて」

アヤさんは俺の肩に寄りかかって、弱音を吐く。
アヤさんからはシャンプーなのか香水なのかよく分からないけど、甘い良い匂いがする。

頭が真っ白だけど、
俺は…あの日、はじめてアヤさんの涙を見た時のように、彼女の頭をゆっくりと撫でる。

少しすると、アヤさん俺に完全に身を任せたのか急に重くなり、それと同時に規則正しい息の音が聞こえてきて


「ア、アヤさん?」

名前を呼んでも反応が無くなった。

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「は、話をしていたら……いきなり雨が降ってきて」

「家で雨宿りと思ったんだけど」

「なんか寝ちゃって……」

俺の説明は事実を話している筈なのに、言い訳のなにものでもなくて。決して疚しい事をした訳じゃないのに、メチャクチャ怒られた。
まさか、あのままアヤさんが寝ちゃうと思わなかったんだけど。靴は玄関に出しっぱなしだし、母ちゃんは帰ってきちゃうわで。

父ちゃんには殴られたし、母ちゃんは泣き出すし……なんつうか半端ねぇ。
兄ちゃんだけは"お前やるな"なんて笑ってたけど、最初家に帰ってきた時点ではかなり驚いてた。

アヤさんは起きないし。
つか何で寝てんだよ。
そんな無防備な寝顔見せられたら


「なんか疲れてたみたいだから、起こさないであげて!!」

このまま寝かせてあげたいなんて、思ってしまうではないか。
本当に朝まで起きないとは思わなかったけど。



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