コドカレ。
「で、ヤマトとの関係は……?」
俺でさえ知りたい事を母ちゃんが聞き出そうとした、その時。
「おはよー……」
兄ちゃんがスウェットのままドアを開けてリビングに入ってくる。
その瞬間、素顔のままのアヤさんの目が見開いた。
「タ、タイガッ!!」
「おわっ…アヤ……」
何故か俺の兄ちゃんの名前を叫んだアヤさん。
2人は知り合いなのだろうか。そういえば兄ちゃんと同じ年だったな……。でも何で呼び捨てで呼び合うのか。
疑問が沸き上がる。
そんな2人の様子を見て──
「知り合い?」
母ちゃんの痛い視線は、唖然と立ち尽くしている兄ちゃんへとうつる。
「中学ん頃、隣りのクラスで」
「それで?」
「顔知ってる位で……」
母ちゃんに睨まれながら、しどろもどろ説明する兄ちゃんは、まるで昨日の俺の姿。
嫌な予感がする。
凄く、嫌な予感が――。