コドカレ。
――学校
「どうしたんだよ、お前顔色おかしいぞ?」
机に伏せる俺の姿を見てヒロキが声をかけてくる。
「普通にあり得ねぇだろ……」
ポツリそう呟くと
「は?何が?」
と、ヒロキは意味が分からないという顔をする。
「兄ちゃんの元カノ」
「……うわ、マジかよ」
たったその一言で理解してくれたらしいヒロキは
「元気出せよ!!」
と、これでもかという程強く俺の背中を叩く。
それでも、反撃する気力さえ起きないない。
「な?明後日から林間学校だろ?ヤな事忘れて遊ぼーぜ」
とヒロキは俺の顔を覗き込み、無理矢理身体を起こされた。
そっか。
そう言えば、そうだった。
林間学校が今度あるとは伝えてたけど、金曜日行けないって昨日ちゃんと言うの忘れた、なんて……。
連絡先さえも知らないなんて、つくづくアヤさんについて何も知らないんだなと思い知らされる。
こんな時まで、1番にアヤさんの事考えちゃうなんて。俺はマジやばいと思い、大きな溜め息をついてまた身体を机に伏せた。