コドカレ。


私がタイガにギロリと視線を向けると、


「あ、悪い意味でな」

と、タイガはサラリと悪びれも無く言う。


「誰のせいだと思う?」

「……俺っていいたいの?」

「違うの?」

「俺、ちゃんとアヤの事好きだったよ」

「はぁ?今更……」

「可愛いと思ってたし、守ってやりたいと思ってた」

「じゃぁ、なんで……」


"別れよう"なんて――

この言葉は咄嗟に飲み込んだ。


「まぁ、2年も前の話だけどさ……」

懐かしそうに口を開くタイガが、小さな息を吐く。


「あの頃の俺は、お前を支えきれなかったんだよ」

「はい?」

「好きだったんだけど……」

「何、今更」

「まぁ、よく分からなくなっちまったけど」

「分からないのはこっちなんだけど」

「結果、俺には無理だって思った」

「何が?」

「お前の存在を受け入れて支えながら、自分の事をきちんとするのは」

「意味が、よく、分からない」

「あの時まだ中学生だっただろ?」

そして、"まぁ、まだ高校生だけど"なんて苦笑いで言葉を続けていく。




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