コドカレ。
アヤさんの事は好きだと思った。
でも、中学時代の兄ちゃんの元彼女。しかも、ヤレるかかけてたって。小学生の俺だって何をかけていたか分かる。
凄くショックだった。
当たり前なんだろうけど、アヤさんは今まで何人かの男の人と付き合ってきて、きっとエッチだってして。
俺はアヤさんしか知らないのに、アヤさんは多分色んな人を知っている。
あんな身近に、あんなあからさまに、俺の知らないアヤさんの存在が明らかになるなんて……。
でも、このダメージを受けた事こそがアヤさんを好きな証拠なのだと思う。
それと同時に、林間学校の事をきちんと報告しておかなかった事に後悔が襲ってくる。
昨日、アヤさんは1人あの公園で待つ事にならなかっただろうか。
兄ちゃんの事があった後だから、行きにくくて行かなかったかもしれない。なんて、それさえも分からないのに。
なのに、アヤさんの顔が見たいし、会いたいと思うのは――。
「いる、よ」
嘘はつきたくない。
「え、それって……」
松本がそう口にした瞬間、俺の視界にとんでもないものが入る。
「うわ!!あいつら……」
俺と松本が監視しているという存在を忘れたのか、密着しはじめたのだ。