私は今日女になる
「勇真。」

「は、はい。」

大田は名前を呼ばれて、驚いていた。

「来てくれてありがとう。」

そして私を見つめてくれた。

「勇真。助けてくれてありがとう。」


私、あのままあの男に連れて行かれたら、どうなっていたのか分からない。

そう思ったら、体が震えて来た。


「すず。ホテルに行こう。」

「え?」

突然の展開に、私も驚いた。

「俺、考え直した。一番に考えるのは、すずの気持ちなんじゃないかって。」

「勇真……」

「そうだよな。女にだって、性欲あるよな。したい時だってあるよ。」

「ええと…」

だからって、今から?

「それに応えるのが、男なんだと思う。」


ぎゅっと抱きしめてくれた勇真は、私の手を握ってくれた。

「行こう、ホテル。」

そう言って、私を公園から連れ出してくれた。
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