前世で魔王に殺された聖女ですが、ごく平凡な一般人に生まれ変わっても魔王に捕まりました。なんか用ですか?
円柱形の建物の壁に合わせて空が丸く見える。
カンカン音がする。杭を打ち付ける音だ。サラに繋げた鎖の端を地面に打ち込んでいる。
魔法陣の上に座らされて待機する。
この魔法陣はサラを焼き殺すものらしい。
本当かどうかはわからないが偽の処刑の準備中だ。
「もう少し待っててね」
「来なかったらどうするの?」
「その時は君を処刑して終わるよ」
サラは魔王に来てほしくないと願った。
(私が処刑されて終わるなら一番被害が少ないわよね)
魔王も村の人も死ななくて済む。
「一週間は待ってみるつもりだから大丈夫」
勇者は爽やかに笑う。女性が好きそうな顔だとぼんやり考える。
だがサラは魔王を思い出していた。
(来ないで……)
どこかから爆破する音が聞こえた。
「来たよ。じゃあ頼んだよ」
勇者はサラから離れていった。
壁の一部が崩壊した。
魔王だ。
「サラ」
「来ないで」
サラは短剣を突き出した。
「サラ」
「強い毒が塗ってあるの……」
手が震える。
「!!!!」
魔王がサラを抱き締めた。短剣は左腕の辺りに浅く傷を作った。
「サラ、あいつらに何かされたか? 痛いところはないか?」
「いえ、いえ、それより貴方、毒が……」
短剣を落とす。先には血がついている。
「この程度では死なない」
そう言いながらサラに繋がれた鎖を剣で切っていく。
魔王の背中にめがけナイフが飛んで来る。
魔王がナイフを剣で弾き飛ばすと、勇者が見えた。
「サラは魔法陣の外にいろ」
「はい」
「ちっ。まだ動けるのか。化け物が!」
「……」
勇者は魔王に切りかかってきた。魔王は剣を受け止める。
「お前と遊んでいる暇はない」
魔王が剣を押すと勇者は後ろに跳ぶ。
勇者が剣を握り直した瞬間、剣先が弾き飛んだ。
「なにっ!!」
真っ二つになった剣の先が、地面に刺さる。
勝負がついたようだ。
「サラさま」
サラはその声に振り返る。
「お、お姉さん!」
お姉さんがいつの間にかサラの近くまで来ていた。
「この先はご覧にならないほうが良いです」
「はい」
きっとこの先は魔王が勇者を殺すのだろう。
サラはお姉さんについて行く事にした。
カンカン音がする。杭を打ち付ける音だ。サラに繋げた鎖の端を地面に打ち込んでいる。
魔法陣の上に座らされて待機する。
この魔法陣はサラを焼き殺すものらしい。
本当かどうかはわからないが偽の処刑の準備中だ。
「もう少し待っててね」
「来なかったらどうするの?」
「その時は君を処刑して終わるよ」
サラは魔王に来てほしくないと願った。
(私が処刑されて終わるなら一番被害が少ないわよね)
魔王も村の人も死ななくて済む。
「一週間は待ってみるつもりだから大丈夫」
勇者は爽やかに笑う。女性が好きそうな顔だとぼんやり考える。
だがサラは魔王を思い出していた。
(来ないで……)
どこかから爆破する音が聞こえた。
「来たよ。じゃあ頼んだよ」
勇者はサラから離れていった。
壁の一部が崩壊した。
魔王だ。
「サラ」
「来ないで」
サラは短剣を突き出した。
「サラ」
「強い毒が塗ってあるの……」
手が震える。
「!!!!」
魔王がサラを抱き締めた。短剣は左腕の辺りに浅く傷を作った。
「サラ、あいつらに何かされたか? 痛いところはないか?」
「いえ、いえ、それより貴方、毒が……」
短剣を落とす。先には血がついている。
「この程度では死なない」
そう言いながらサラに繋がれた鎖を剣で切っていく。
魔王の背中にめがけナイフが飛んで来る。
魔王がナイフを剣で弾き飛ばすと、勇者が見えた。
「サラは魔法陣の外にいろ」
「はい」
「ちっ。まだ動けるのか。化け物が!」
「……」
勇者は魔王に切りかかってきた。魔王は剣を受け止める。
「お前と遊んでいる暇はない」
魔王が剣を押すと勇者は後ろに跳ぶ。
勇者が剣を握り直した瞬間、剣先が弾き飛んだ。
「なにっ!!」
真っ二つになった剣の先が、地面に刺さる。
勝負がついたようだ。
「サラさま」
サラはその声に振り返る。
「お、お姉さん!」
お姉さんがいつの間にかサラの近くまで来ていた。
「この先はご覧にならないほうが良いです」
「はい」
きっとこの先は魔王が勇者を殺すのだろう。
サラはお姉さんについて行く事にした。