『人妻の過去』
…でももし、


仁君が


『産んで欲しい』


って言ってくれたら…。


アタシは、全てを手放しても産みたい。


矛盾してるけど。


そう言ってくれたなら,


仁君を信じてもいいような気がした…。


そのときは仁君に、


アタシの人生をかけても


いいと思った。


考えていたら何だかモンモンとしてきたから


アタシは窓を開けて、空を見た。


せっかくの七夕なのに


星1ツ見えなかった。


織り姫と


彦星は


会えましたか−−−?


まだ…夏と言うには早いけど


ジトッとした…湿気をおびた生暖かい風が


アタシを包み込んだ。


きっとこの雲の上は、


満天の星空で


2人は会えたよね?





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