『人妻の過去』
しばらく仁君は


録画していたドラマのビデオを見ながらビールを飲んで…


アタシはなんだか居心地が悪いまま…


お茶を飲みながら、洗濯物を畳んでいた。


手持ち無沙汰で会話がないのが一番辛い…


あんまり部屋を見るのも気が引けるし,


洗濯物を畳み終わって、部屋の隅に置く。


ふと仁君を見ると…
コタツで寝ている…。


ホッとした反面、


男の家に遊びに来て、何もされなかった女ってのもなぁ…と苦笑いを浮かべた。



あきな;仁君!!!コタツで寝ると風邪ひくよ?!


そう言って仁君を起こすと、


仁;ん〜…。じゃあ一緒に寝よう…


半分寝ぼけながらアタシの手を引いて、


ロフトへの階段…(だったらカッコイイけど)ハシゴを登る。


また−−−ドキドキ−−−−が始まる。


それはアタシが高所恐怖症だからではなく…。


ハシゴの上には、
布団が見えたから。





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