『人妻の過去』
幸せと不幸せは…


対照のようだけど,


仁君と付き合ってからは


常に『紙一重』だった。



そんな中でも、『6ヶ月』はアタシにとって


ひとつの節目だった。


何故かって…


仁君は今迄の彼女とは
『最高に続いて6ヶ月』
だったから。


ここを越えれば!!


アタシは仁君の1番になれる。



そんな…ちっさな事。


でもアタシには…


とても…おおきな事。



…よく、
男は女の『初めて』の人になりたがる。
女は男の『最後』の人になりたがる。

って言うよね,


でもアタシは、『最初で最後の女になりたい』


『仁君の…最初で最後の女になりたい』


だから、この節目は
大切な事だったの。



今月は、それに加えて
アタシと仁君の誕生日があるから…


いやがおうでも期待は高まる!!!


アタシは学校帰りのバイト迄の時間…


毎日毎日、仁君へのプレゼントを見て廻った。


仁君に似合うネックレスをあげようと…イメージは沸いていたのに,

イメージ通りの物が見付からなくて、


毎日毎日…友達も呆れる程,見て歩いた。


やっと見付けたネックレスは、予算より少し安かったから,

仁君の好きなアーティストのCDも付け足した!





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