『人妻の過去』
親から、何かのときの為に合い鍵が欲しいと言われても…


適当にごまかし…


そう遠くはない実家に、寄り付かなくなった。


ママがアパートに来ると言ったら、


仁君には外で時間を潰してもらって


部屋にある、仁君の物を


クローゼットに押し込んで,


優子に居てもらう。


優子が居たら、ママは長居しないし、クローゼットを開けたりしないから。


ごめんね…


ごめんなさい…


ろくでもない男にはまって…


親に嘘をついて


心配かけて…


優子にも


迷惑かけて…


それでも仁君と居たかった。


仁君が好きなの。


仁君…わかってる?





5月に入り…


仁君は少しやる気を取り戻して、


夜のゲーセンのバイトを始めた。


勉強をしてる様子はなかったけど…


取り敢えず元気になってくれてよかった!!


元気になるとまた…


飲みに行く回数が増え…


携帯をいじる時間が増え…



…女だ………


すぐに気付いた。





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