【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。
 だから、彼女の血を引いた子が継承権を持つこともない。王女は政略結婚をする道具としか、見られていない状況なのだ。

 しかも、エレイン様は何か政治的な思惑なのか本人の希望なのかは、私にはわからないものの、結婚適齢期に既に突入しているというのに、これまでに婚約者が居たことがない。

 それは、王族の血を引く王女だというのに、現在は、はっきりとした後ろ盾がないということを意味していた。

「実は……近い未来、エレイン様はダスレイン大臣にいくつかの罪を着せられて、暗殺されてしまうのです。それは、彼女を犯人に仕立てるためのもので、王位継承権は関係ありません」

 その時に、ウィリアムは目を大きく見開き『信じられない』と言わんばかりの表情で口に手を当てた。

「なんという……! ダスレイン大臣……俺には良い顔を見せておいて……姉上を暗殺するだと……?」

 ここでウィリアムが裏切られた驚きの表情を見せるのも、小説を何度も通しで読んだ熱心な読者の私には理解出来る。

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