【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。
 竹本さんは突拍子もないことを良く考えつく人だったけれど、現代日本とは常識が何もかも違う異世界で王族の宮に侵入しようとした賊がどうなるかは、あまり考えていなかったようだ。

 平民や貴族、王族と段階的に身分差があるということ。その身分差によって生じる問題なども、頭ではわかっていても、ここがあの日本ではないと、ちゃんと理解が出来ていないのかもしれない。

「はい……けれど、今は命の危険が迫っています。彼女をこのまま放っておくというのも出来ません。私はどうにかして、キャンディスさんを救うために動こうと思います」

 エレインの暗殺を防止するのも大事だけれど、今ここにある危機というのなら、キャンディスの命を救うしかない。

 けれど、彼女の犯したとされているあの罪は、シュレジエン王国では、かなりの重罪とされているものなのだ。

 ……最悪の場合。どうにか脱獄させて、牢から逃がすことも考えなければならない。

「そもそも、どうしてあの女……いや、キャンディスは、俺の宮に夜に忍び込もうとしたんだ。昼ならば既にモニカが言ってくれていて、出入りは許可されているだろう」

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