大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
「砂糖ができました。みんなで味見をしましょう。でも、熱いから気をつけてくださいね」
 エレノアの言葉に子どもたちがわっと寄ってきた。砂糖がほどよく冷めたところで、小指の爪程度の塊を、一人一人に配り始めた。
「塊のままでもいいのですが、あとはこれを細かく砕きます。それで砂糖の完成です。そこでみなさんに考えてほしいことがあります」
 エレノアの問いかけに、子どもたちは興味津々。
「このお砂糖を使って、どんな料理を作りたいか考えてみてください。もちろんお菓子でもかまいません。そして一緒に作りましょう」
 子どもたちが「はい」と元気よく答えた。
 エレノアには人を惹きつける魅力があるのだ。
 子どもたちの心をすっかりと掴んだエレノアを、セシリアは誇らしく思った。

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