大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 他にもいろいろあるが、とにかくそれが『こどいや』の基本的な世界観である。
 そして、その世界をよりよくするために、聖女イライザと王太子ジェラルドが愛を育みながら、国を変えていこうとする。それがこの物語なのだ。
 ――わたくしも、イライザ様にはお声がけをしたのよ? だけど、話しかけてほしくないような雰囲気を醸し出されたら、ねぇ?
 エレノアがそんなことを言っていた。
 ――他の方もイライザ様を気にされていたわ。やはり、後期課程からの入学でしょう? みんな、気にはしていたの。その気持ちがうまく伝わらなかったのかもしれないわね。もう話しかけないで、と言われた子もいるらしいのよ。
 さすがにエレノアがそう言われたわけではないようだが、そんな話を耳にしたら、誰だってイライザから離れていくだろう。
 ――ジェラルド殿下は生徒会長だったでしょう? それでイライザ様を気にされていたみたいで。わたくしも相談されたの。でも、当の本人がわたくしたちと関わりたくないような態度だったら、歩み寄れないわよね?
 エレノアが寄り添えば、相手が逃げる。また一歩近づけば、一歩退く。となれば、お互いの距離は縮まらない。
 ――だからジェラルド殿下が直接声をかけられたみたいなの。まぁ、その後は……。
 思い出したくもないとでも言うかのようにエレノアは首を振った。
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