大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
「ロックウェル王国は、ケアード公爵領からも近いからな。場合によっては、砂糖の前工程はフェルトンで行い、後工程をロックウェル王国内で行ってもらってもいいと考えている」
「つまり、ロックウェル王国で砂糖を作らせるということですか?」
 エレノアは驚いたように目を大きく見開いた。
「ああ、いつまでもフェルトンで独占的に作っていると、ほかからも狙われる。むしろ、アッシュクロフ国王が、もう一度フェルトンを手にしたいと思っているだろうな。そして、エレノアのことも」
「今まで、さんざんもてあましていた土地を、ろくな対策もせずに人に押しつけてきたというのに。砂糖一つでころっと手のひらを返してくるのね。それに、わたくしはもう二度とジェラルド様と一緒になりたいとは思いませんし、この国の王太子妃になりたいわけでもありません。今は、この事業で手一杯ですから」
 エレノアは両手を腰に当て、プンプンと怒っている。
「……なるほど。では、私にもチャンスがあると思ってもよろしいでしょうか?」
 ホールから続く階段の上には、コンスタッドの姿があった。
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