大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 エレノアが声をかければ、イライザは顔を引きつらせる。そして怯えたような表情でエレノアと、そして近くにいる友人たちの顔を見たら、脱兎のごとく逃げていくのだ。
「困りましたわね」
 そう声をかけてきたのは誰だったろう。
 イライザとの接し方がわからず、ジェラルドに相談しようと思ったこともあった。だけど、なんとなくそれができなかった。
 同じクラスの女子生徒たちと「どうしましょう」なんて言い合っていたが、イライザが声をかけてほしくなさそうな態度を見せるから、それとなく距離を取るようになった。
 だからジェラルドからこう突きつけられたときは、エレノアもショックだった。
「エレノア。なぜイライザを仲間はずれにする? 彼女は、この学園にまだ慣れていない。だれかが側にいて、導いてやるべきなのでは?」
 そのひとことで、ジェラルドへの想いが一気に冷めた。
 なぜ彼は、エレノアの話も聞かずに、決めつけてしまうのだろう。
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