大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 二人の婚約は政略的なものだった。それでも側にいれば、少しずつ情が湧き、愛情に変化するものだと思っていた。
 一度、ジェラルドを疑ってしまえば、それはまるで湧き水のように、信じられない思いが次々と込み上げてくる。表面上はなんでもないように装いながらも、自然と彼から心が離れていった。
 そこに追い打ちをかけるように、他の令嬢たちからの相談ごと。
「イライザ様は、私の婚約者にも手を出しているんです」
「わたしもです」
「わたくしも……」
 そうやって相談してきた彼女たちは、生徒会役員の男子生徒、すなわち上位の魔法貴族子息を婚約者とする者たち。
 エレノアがやんわりとイライザに注意をしてみれば「それは嫉妬では?」と鼻で笑われる始末。
 さらにジェラルドからも「イライザをいじめるな」と。
 呆れて何も言えなかった。
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