大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
「お姉さま?」
 セシリアが不安になって声をかけると、ふっとエレノアの表情が和らいだ。
「あ、ごめんなさい。考え事をしていて」
「お姉さまがぼんやりするのは珍しいですね」
「えぇ……先ほど、シング公爵がおっしゃっていたでしょ?」
 まさか、コンスタッドの求愛をぼんやり考えるほど気にしていたのだろうか。
 それを察してか、コンスタッドからわくわくとした嬉しそうな気持ちが伝わってくる。まるで「かまって!」と言って尻尾を振っている大型犬のよう。
「やわらかい砂糖はないかって話」
 尻尾を振っていたコンスタッドが落ち込んだ様子がわかった。それをシオンが彼の肩をばんばんと叩いて励ましながらも、笑っている。
「やわらかい、ふわふわしたものってなんだろうって考えたの。ふかふかしたクッションには羽毛とか綿とかがつまっているでしょう? だけどそれもぎゅうぎゅう詰め込んだわけではなくて、空気をいれるからふわふわするのよね?」
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