大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
「それなら……いいですよ……?」
 渋々といったセシリアの返事に、コンスタッドも苦笑した。
「なるほど。ケアード公爵よりもセシリア嬢の許可をとるほうが、難しそうだ」
「なんだ。今回の視察はコンスタッドの嫁捜しでおしまいか……」
 さも残念そうにシオンが言う。
「アッシュクロフ王国に聖女が現れたというのは、嘘だったのだな……聖女の治癒能力。それを頼りたかったのだが……まあ、いい。次の作戦を考えるだけだ」
「治癒能力? どなたか、具合が悪いのですか?」
 そう尋ねたのはエレノアだ。
「母上がな」
 シオンの母となればロックウェル王妃。
(王妃様はお身体が弱いのよね。それをイライザが聖魔法で救って……あ、イライザの聖魔法を導いたのは、賢者モリス……)
 セシリアの頭の中には、謎の記憶が大量に流れ込んできた。
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