大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
「ダメです」
 セシリアの甲高い声が響いた。
「ダメです。お姉さまは結婚してはダメです。お姉さま、シング公爵と結婚したらロックウェルに行ってしまうのでしょう? いやです。セシリア、寂しいです」
 大好きな姉には幸せになってもらいたい。だけど、ロックウェルで暮らすのは寂しい。砂糖事業指導のように、ほんの数日の滞在であるならば、我慢できる。
 だけど、今後ずっとというのであれば――。
「そういうことのようだ、シング公爵」
 なぜか父親が勝ち誇った笑みを浮かべている。
「セシリア嬢。何も、今すぐエレノア嬢と結婚してロックウェルに連れて帰るというわけではないよ? そうだね、まずは結婚の約束だ。一緒にデートしませんか? というお願いをする。これならどうだい?」
 エレノアとコンスタッドがデートする。
 それなら何も問題ないだろう。
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