大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 興味津々といった様子でゆっくりと口元に運ばれていくわたあめだが、シオンはそれを観察するかのように見回してから、一気にパクッと食べた。
「ん? なんだ、これ。ふわっとして口の中に消えていく」
 それはコンスタッドも同じ意見のようだ。わたあめを食べた彼は、目を大きく見開いた。
「シング公爵さま……?」
 わたあめを食べた瞬間、コンスタッドはぴくりとも動かない。その姿勢のまま固まっていたのだ。
「あ、あぁ……すまない。あまりにも、衝撃的すぎた……。これは、本当にやわらかい砂糖だな……」
 感心するコンスタッドの様子を目にしたエレノアとセシリアは、二人顔を合わせて満足そうに頷き合った。
「これは、誰でも作れるのか?」
 シオンが、ちぎっては食べ、ちぎっては食べを繰り返しながら、合間に、そう聞いてきた。
「誰でも作れるんですけど、作るための道具が必要なんです。今は、モリスにぱっとやってもらってますけど……」
 セシリアが答えると、シオンは「そうか……」と寂しそうに答える。
「なんだ? シオン。これが気に入ったのか? 見た目よりもお子ちゃまだからな」
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